2010年1月16日土曜日

「My Place 2010 私の場所」


きみにとってはただの理科室だけど、わたしにとっては思い出の場所。わたしにとってはただの音楽室だけど、きみにとっては思い出の場所。


年初めそうそう、アーカススタジオで月に一度行われている「親子で楽しむワークショップ http://kids-workshop.blogspot.com」の稲垣立男さんとアーカスプロジェクトによるワークショップ 「My Place 2010 私の場所」が茨城県守谷市内の小学校で実施されています。


「My Place 2010 私の場所」の企画概要は「小学校で過ごした6年間を振り返り、心に強く残った思い出を皆で話し合いながら共有し、一人ひとり一文でキャプション(作品解説用紙)に表現します。また、キャプションをその思い出が起った「場所」に各自展示することで、子どもたちの手で学校を「さまざまな思い出の場所がよみがえる博物館」のようにみせることができます」といったもの。1月20日と21日は御所ケ丘小学校で、25日、26日、29日は郷州小学校で実施されます。一般者対象のワークショップではありませんので、参加のお申し込み不可となっていますが、後に記録が冊子になる計画になっていますので、興味のある方はそちらはご覧ください。冊子は出来上がり次第このブログにてお知らせします。


去年の12月に行われた松前台小学校での「My Place 私の場所」は、あいにくの雨でしたが、6年生たちは元気よく参加していました。その中で、ワークショップをゲームと捉えた子がいたのが印象的でした。思い出の場所を目指して、学校全体をぞろぞろとまわる。どこがグループメンバーにとって思い出の場所なのか?そしてその理由は? たどり着いてはじめてわかる。広い学校の中で、6年間共有してきた場所で、グループメンバーの個々の思い出を皆で巡る、その冒険はいま時の小学生にはゲームのように映るのかもしれない。思い出をイメージに変え、それをキャプション付けを通して言葉にする作業。そしてそれを共有する。このゲームの主役は、ひとりではない。


写真と文:杉山豪介(アーカススタジオスタッフ)

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