2010年12月18日土曜日

OS_#3『てん』///開かれたままの終わり///   ドキュメント6 DKスタジオ

ARCUS Project 2010 IBARAKI
Open Studio_#3"TEN"///OPEN - END///
document6

David Brazier with Kelda Free のオープンスタジオ#2(11/27)と#3(12/11・12)を比較してみます。デヴィッドとケルダは、他のレジデントたちと同じく、ランダムに多くのプロジェクトを進めてきました。

地域とグローバリゼーション、コミュニティ、という守谷をテーマに



『スポンサーズコレクション展』
ガラスケースに、アーカスプロジェクト2010いばらきに、協賛、協力、助成して頂いている団体・企業などから、それぞれを象徴する品を出品して頂き、ガラスケースの中に博物館のように展示しました。

アイテムが膨大過ぎて細かく見せられませんが、アーカスプロジェクトがこれらのスポンサーによって成り立っているのが目に見えてわかる、貴重な品々が展示されています。


『再構築』

D&Kのスタジオには警備員さんがいます。この空間の中で現れるのは古代と現在の守谷の象徴。守谷市で発掘され考古学者が破片から再構築した土器のコレクションと、アーティスト自身が守谷市で集め、再構築した新しい家のブロック壁(写真)。つぎはぎをキーワードに展開されます。
守谷で出土した縄文式土器を見守る一方で......

スポーツカーの警備まで。

そして、鑑賞者にD&Kの作品群をわかりやすく説明してくれる、ガイドだったりします。
D&Kによれば、警備員さんそのものもD&Kスタジオ空間の中の作品の一部となっています。
『これがサイトスペシフィックでなかったら私たちはどこへでも行けるだろう』



『ハワイアンドリーミング』
守谷在住ハワイアンダンサーが「ブルーハワイ」を演ずるまでの美しい映像。郊外の現実と世界規模の幻想の間にはたらく相互作用を探求した作品。これはオープンスタジオ#2(11/27)に実際に公開/非公開撮影という形でパフォーマンスされたものを元に作られました。
傍らにはハワイを象徴する椰子の木のポスター写真と、人工芝のグリーン、さりげなく置かれたヒーターによってその場が成立しています。





『通勤ポートレート』
守谷から東京へ、東京から守谷へ。高速で別のどこかへ移動する時の、空間と時間の抽象概念に興味のある二人は、アイデンティティは固定ではなく、仕事をする場と家の間で、個人的時間と公共の場で変化する一時的なもの。...という彼らの映像作品。
実在する守谷から出勤するサラリーマンをモデルに、リアルな表情が垣間みられます。


来日時から意欲的に守谷市民と関わり、調査、実践を繰り返し咀嚼してできた個々の作品は一貫したテーマで繰り広げられました。


OS_#3『てん』ブログドキュメント、まだまだ続きます。

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